「ブランカッチ礼拝堂壁画分析」AR

“Analysis of the Brancacci Chapel Frescoes” AR

豊田市美術館で開催された「岡﨑乾二郎 視覚のカイソウ」展において、ブランカッチ礼拝堂の再現ARを担当しました。展覧会会場の入り口付近には、礼拝堂を原寸大で再現したスペースが設けられ、ARを通じて岡﨑乾二郎の分析を体験できるようになっています。

一般的な正面性の強い絵画とは異なり、ブランカッチ礼拝堂壁画では観客を取り囲む空間に意識を向けさせることが重要だと考え、仮想の矢印マトリクスを配置しました。この矢印マトリクスは、絵画同士の相互関係を示すと同時に、絵画を重ね合わせるボタンとしても機能します。また、矢印マトリクスは観客の位置に応じて動き、4枚の主要な壁画を鑑賞中は画面の端付近に表示されるよう設計されています。鑑賞の妨げにならないよう配慮しながら、上下、前後、斜めといった空間方向への意識を促すUIを実現しました。

Role:
AR, programing, UI